商業ビルの中には設置された制御盤や分電盤などから、たくさんのケーブルが繋がっています。
配線ダクトは、これらのたくさんあるケーブルを保護し収納し整理する作業のために使われる合成樹脂で出来たダクトのような形の筒のことです。配線ダクトは全体的にコの字形の形状をして、ダクトの両サイドに同じ間隔の縦に長いケーブルを通すスリットがあり、上面に取り外すことが出来てスライドも出来るフタが取り付けられているものを思い浮かべると良いと言えます。使い方は、配線ダクトの本体をたくさんのケーブルが這う配線ルート上に接着剤やネジなどで固定して、ダクトの中にケーブルを収めてフタを閉じます。
そして途中からダクトの中のケーブルを出したいときには、ダクトの側面のスリットに通して引き出すことが可能な仕組みになっています。使い道がケーブルを保護して整理するという意味では結束バンドと似ていますが、配線ダクトでケーブルを保護して整理するとダクトの内部にケーブルが収まりフタも閉めてしまうため、ほとんどケーブルが目に入らない状態になり見た目がすっきりとした印象になる訳です。
硬質の塩化ビニールで出来ているため弾力性があり、腐食することもありません。取り付け作業が比較的簡単でしっかりと固定出来るため作業性が良く、配線ダクトそのものが全体的に柔らかく仕上げられているため安全な作業が可能です。工事現場での色々な場面で作業の効率が良くなり、経費の削減出来る優れた製品であると言えます。